涙ドロップス 〜切なさを波に乗せて〜

 


夕凪は不安そうだった。

足を失い、自信を失って、
私まで失うのではないかと恐れているからこそ、

そんなことを言い出したのだと思った。



夕凪に顔を近付け、そっとキスをした。


自分からするのは初めてで、
恥ずかしくてドキドキした。



唇を離して、照れながら笑った。



「夕凪、大好きだよ!

私達はずっと一緒。何があっても一緒だよ。

船着場で、そう約束したでしょ?」




離したばかりの唇が、再び重なった。


今度は夕凪からのキス。


深く深くキスをして、それから苦しいほどに胸の中に抱きしめられた。



何があっても夕凪から離れない。

一番側で、支えていきたい。



「これから一緒に頑張ろうよ……夕凪……」


腕の中でそう言うと、夕凪はしっかり頷いてくれた。




ベッドの上で抱き合っていると、
病室のドアがノックもなく開けられた。



慌てて体を離して、振り返る。