私にとって夕凪の存在は、サーフィン出来るか出来ないかじゃないのに。
ベッドにムクリ起き上がる。
寝ている夕凪を見下ろし、厳しい口調で言った。
「夕凪のサーフィンは好きだよ。
夕凪だから、サーフィン姿も好きなんだよ。
サーフィンしていれば誰でもいいわけじゃない。
彼女をやめてもいいなんて、そんなこと言われたら悲しいよ。
私にとって夕凪は、掛け替えのない大切な人なのに。
夕凪にとっての私って、何?
本当に手放していいと思ってるの?」
夕凪も起き上がった。
唇を噛みしめている私に、慌てて言った。
「ごめん、違うんだ!
俺は……潮音がいないと駄目になる。
繋ぎ止めてくれる存在がいないと、心が荒波に流される。
けど、潮音は……」


