二人で泣いて泣いて、数時間が経つ。
涙が涸れて、泣き疲れた私達は、抱き合いながら横になっていた。
無言の間がしばらく続いてから、
夕凪がポツリと聞いた。
「潮音、俺のこと好き?」
今更分かりきったことを聞く夕凪に、首を傾げた。
夕凪の胸から顔を離して、目を合わせた。
「好きだよ」
そう言ったのに、夕凪は渋い顔をする。
深い溜息のあとに言われたのは、
こんな言葉。
「俺、もうサーフィンできねぇ。
いつかケンさんみたいになって、潮音を幸せにしたいと思ってた。
それが駄目になって……
波乗りできない俺に価値はない。
潮音を幸せにする自信もない。
俺の彼女、やめてもいいよ……」
夕凪は真面目に言っていた。
本気で言っているのが分かったからこそ、悲しくなったし、腹も立った。


