涙ドロップス 〜切なさを波に乗せて〜

 


夕凪をきつく抱きしめてから、
顔をしっかり見て言った。



「夕凪、泣いてもいいよ。
悔しくて悲しくて、叫んでもいいよ。

私、受け止めるから。
夕凪の全てを受け止めるから。

我慢しないで全部出して?


私も泣く。辛いから泣く。

一緒に……
一緒に泣こうよ、夕凪!!」




言いながら、私は泣いた。


ベッドの上で向かい合い、夕凪はそんな私を放心して見ていた。



やがて私の涙に誘われるように、
夕凪の目からも、涙がポロリこぼれた。


一粒こぼれると、後はとめどなく、次から次へと溢れ出す。



夕凪は小さな子供のように、顔をぐしゃぐしゃにして泣いていた。



夕凪の顔を胸に押し当て、強く抱きしめた。


一緒に声を上げて、泣いていた。



病室には二人だけ。


医師達は鎮静剤が必要ないと判断したようで、私達をそっとしておいてくれた。