涙ドロップス 〜切なさを波に乗せて〜

 


これ以上言い争っても、平行線で終わりそう。


自分より相手の方が大切だと、
感じる心は同じだから。



それでも文句は言い足りない。


「死んだ方がマシ」なんて、
そんな怖いこと言われたくない。



しつこくダメ出ししていると、
不機嫌な夕凪にギュッと抱きしめられた。



「もういいから、黙ってろ」



耳元でそう言われ、すぐに唇が重なった。



いつもより、深くて長いキス。


夕凪の想いの詰まった、情熱的なキス。



キスでごまかされた気もするけど、波打つ気持ちが甘く幸せな気分に変わっていく。



唇を離した後は、真顔で見つめ合う。


数秒して、どちらからともなく、
吹き出して笑い出した。



お互い無事で良かった。

ホッとしてしまえば、こうして笑い合える。



幼い頃から、いつも二人で笑っていた。


夕凪の笑顔が、たまらなく愛しい。


これから先も、ずっと一瞬に笑っていたい。