涙ドロップス 〜切なさを波に乗せて〜

 


手を捻られ、後ろに回された。


痛みに悲鳴を上げた。


右手だけではなく左手まで後ろに回され、簡単に捕らえられてしまった。



一人で三人の男に立ち向かうのは、無謀すぎた……



ジタバタ暴れても、どうにもならない。


赤い髪の男に強い力で拘束され、逃げることも出来ない。



悔しくて、目に涙がにじんだ。


夕凪のバイクが壊されたのに、
一発も反撃できなかった。




私の前に立ったのは、ピアスをたくさん付けた男。


乱暴に顎を掴まれ、顔を上に向けられた。


いやらしい視線が私の顔と体を上下して、舌なめずりしている。



ピアスの男が言う。


「理沙、コイツ、まじで食っていーの?
超真面目そうだけど?」



いつの間にか、佐伯さんが下りて来ていた。


男の後ろから顔を出し、楽しそうに私を見る。



「いいよ。その子ムカツクから、回しちゃって?

彼氏と、まだなんだって。
きっと処女だよ!」



「マジ? 処女は面倒くせーな。
ま、ヤルけど」