ところが、夕凪に断られた。
「潮音と二人じゃ、余計に面倒臭いことになりそう」
それが理由らしい。
冷やかされて困るといった意味だろうか?
鈍臭い私が足手まといになる……
そんな意味かも知れないけど。
結局夕凪が一人で、文化祭係の代役をやることになる。
物凄く忙しそうで、くっついていられなかった。
奔走する夕凪から離れ、
女子達と更衣室へ移動した。
私にできる事と言えば、自分の準備だけ。
とりあえず迷惑をかけないよう、
着替えだけはしておこうと思った。
与えられた衣装は、お菊さんではなく、メイド服。
黒いフリルのカチューシャは、私が自分で縫ったものだった。
服自体は、ほぼ100%加奈の手作りで、
血糊が付いていなければ、ゴスロリ系のお店に普通に売られていそうな素晴らしい出来。


