涙ドロップス 〜切なさを波に乗せて〜

 


“何かされたら”という言葉に、
昨日のことを思い出してしまう。



上條君と井戸に入ることになったのは、佐伯さんの企みだと知った。


彼女の思惑通りの困った出来事があったけど、

それを夕凪に言うのは、ためらってしまう。



あの後夕凪に
「どうだった?」
と聞かれ、


「狭くて大変だった」
と答えた。



嘘は付いていなくても、
全てを話してはいない。



私達の間に、もう波風立たせるのは嫌だから、

このまま平和に文化祭を終えたいと願っていた。





写真を撮られた後は、夕凪と二人、
他クラスの模擬店を回った。



タコ焼き、お好み焼き、アイスクリーム、

おだんご、焼きそば、クレープ……


食べ物系の模擬店を、制覇する。



食べ過ぎだと夕凪に突っ込まれたけど、楽しくて、

お腹一杯なのについ買ってしまった。