涙ドロップス 〜切なさを波に乗せて〜

 


急いで上條君の上から下りると、
彼は長い溜息を宙に吐き出した。



「あの……」



「うん、大丈夫。

悪いけど、今日はもう俺のこと放っといて。

この気持ち静めないと、まじヤバイから」




上條君は、足早に出て行った。


私の後ろには、次のお菊さん役の女子2人が来て、

「狭いね」

「どうやって座る?」

と相談していた。



佐伯さんが、私のカツラを引っ張って脱がせた。


地毛まで一緒に引っ張られ、髪の毛が数本抜けてしまった。



「ごめ〜ん」

と笑う佐伯さんに、気になることを言われた。