涙ドロップス 〜切なさを波に乗せて〜

 


考えてみたら、これはかなりの苦しさだ。


今まで気付いてあげられなかったことを猛省し、

慌てて後ろの上條君に言った。



「ごめんね、苦しかったよね!

そんなに気を遣わなくていいよ。
私に体を預けて、体重乗せて?」



「それは…… マズイよ」



「大丈夫!
このままだと上條君が、本当に具合悪くなっちゃう!」




戸惑う彼の腕を掴み、私の体に回すようにしてみた。


宙に浮かす格好でキープしていた彼の腕は、

筋肉疲労でプルプルと震えている。



こんなになるまで、私に触れないよう頑張っていたなんて、

ますます申し訳なくなってしまう。



体に回した彼の腕を引っ張ると、
背中にズシリと体重を感じた。


これで少しは楽になったはず。