涙ドロップス 〜切なさを波に乗せて〜

 


夕凪が、他校の女子と合コン…


止める権利はないのに、
行かないでと言いたくなる。



しつこい誘いを断り続ける夕凪に、加勢してくれるクラスメイトがいた。



クラスの中で、お洒落で明るい女子グループ。

4人の可愛い女子達が、夕凪の側に寄った。



「二人で行けばいいじゃん。
夕凪を誘わないでよ」


「他校女子とかムカつくんですけどー。
うちらじゃダメって言われた気分」




夕凪を囲む女子の一人が、背中から夕凪に抱き着いた。



それを見て、つい「あ…」と声を漏らしてしまった。



宿題の話しをしていた加奈が、私の視線を追って賑やかな窓辺を見る。



「まだ仲直りできていないんだね…」



加奈が心配そうに、私を見た。



加奈には入学して少し経った時、夕凪のことを話した。



「あの人、何か怖いね…」

と言うから、



「本当は違うんだよ」

と夕凪のことを話して、

私達のことも、少しだけ…