涙ドロップス 〜切なさを波に乗せて〜

 


 ◇◇


教室でも廊下でも、女子には白い目で見られる。


それでも直接的な危害を与えられることはなく、

今日も無事に一日を過ごした。



後は帰りのホームルームだけ。


文化祭委員の男子が、前に出て話し始める。


半月後の10月中旬に、文化祭がある。


それに向け、これから忙しく準備が始まるのだ。



まず決めることは、クラスの文化祭係3人。

委員とは別に、クラスの模擬店等、中心になって進めるリーダー的な生徒を決める。



文化祭係は、かなり忙しいと聞いた。


加奈が手芸部の先輩に、
「文化祭まで毎日居残りだよ〜」
と脅かされてきた。



みんな居残りは好きじゃない。

早く帰りたいし、部活がある生徒は特に避けたいところだ。



私は別の意味で、やりたくなかった。


嫌われている私が、クラスをまとめて文化祭を成功させるなんて、無理だと思うから。