涙ドロップス 〜切なさを波に乗せて〜

 


元々評判の悪い私は、夕凪と付き合って更に嫌われ傾向にあった。


噂では、

上條君をもてあそんだ末に、飽きたから捨てて、夕凪に乗り換えた……


そんな悪女のイメージが、女子の間に広がっている。



特定の女子からこうやって、聞こえるような陰口を言われるのは、日常茶飯事だった。



悪口は、靴棚の裏から聞こえていた。



「ちょっとモテたからいい気になって、馬鹿みたい」


「本当ムカつく。
自分が可愛いと思ってるのかな?」


「思ってるよきっと。
鏡みて、可愛いって罪ね、とか言ってそう!」


「ウザ〜最悪〜」




夕凪がその会話に気付いてしまった。


素早く靴棚の裏に回り、
「おい!」と声を荒げる。