涙ドロップス 〜切なさを波に乗せて〜

 


 ◇◇


翌朝、夕凪がバイクで迎えに来た。


私用に赤いヘルメットを渡されて、スッポリと被る。


夕凪はブルーのヘルメット。


後ろに乗ってと言われ、
高いシートによじ登るようにして座った。



夕凪に言われる。



「何やってんだ?」



「え? 何か間違えてる?」



「自転車じゃねぇ、横座りしてどーする。落ちるだろ」




そういう物かと、初めて気付く。


急いでシートを跨ぐけど、今度は別の意味でダメだった。



「夕凪……
パンツ見えちゃう」



「…… 下にズボン履いてこい」




制服のスカートの下に体育ジャージという恥ずかしい格好で、

夕凪のバイクに乗った。



思ったより速くて、初めは少し怖かった。



「大丈夫か?」

と夕凪が心配してくれる。



ギュッと背中にしがみついていたのは、初めの10分ほど。


それからは慣れてきて、スピードも風も気持ちいい。


楽しくなって、テンションが上がってしまう。