涙ドロップス 〜切なさを波に乗せて〜

 


叫ぶように言った言葉は、途中から消えそうな涙声になっていた。



夕凪は何も言わなくなった。

私の上に乗り、じっとしているだけ。



それでも、怖くて体が震える。

いつ傷つく言葉を言われるかと、恐怖は消えてくれない。



無言の間が数十秒続き、

顔を覆っている腕に、ポタリと滴を感じた。


それは雨粒のようにポタリポタリと落ちてきて、

次第に量を増やしていく。



雨ではないと、すぐに気付いた。

その滴は温かく、腕にしか当たらないから。



防御している腕の隙間から、恐る恐る覗いてみた。



夕凪が……

泣いていた。



閉じた目元から涙が染みだし、粒となって落ちて来た。



言葉をなくした口元は固く引き結ばれ、微かに震えている。



私の両サイドに突き立てた腕は、強く砂を握っていた。