そんなサーファー達の中に、夕凪を見つけた。


白地にブルーラインのサーフボード。


金色の髪が、朝日を浴びて輝いていた。



夕凪がプカプカ波間に浮かんでいると、

沖合の波が一際大きくうねり出した。



それを待ちかねていた彼は、ボードの上に腹ばいになり、手で水を掻き始める。



波が後ろから、追いつこうとしていた。



夕凪は絶妙なタイミングで素早く立ち上がり、

白いしぶきを浴びながら、遊ぶように波に乗る。



綺麗だった。



男の子にこんな言い方はおかしいかも知れないけど、

人魚のように、波を操り遊ぶ姿が美しい。



周りのサーファー達は、早々に波に弾かれ落ちて行く。


そんな中で夕凪は一番長く、波が砕けて白く散るまで、楽しんでいた。



夕凪のライディングは、力強さの中に美しさがあって…

大好き……