涙ドロップス 〜切なさを波に乗せて〜

 


夕凪は相変わらず金髪で、

2学期もそれで行く気かと、先生に怒られていた。



出席簿で頭をポコンと叩かれてから、解放される。



夕凪の視線が、チラリとこっちに流された。


私と上條君が話しているのを一瞥し、すぐに視線は逸らされる。



夕凪が自分の机に、乱暴に鞄を投げ落とした。


椅子をガタンと鳴らして、荒々しく座る。



後ろの席の女子が、びっくりしていた。


前の席の男子は、振り返って夕凪をからかう。



「朝から怒られて、不機嫌なのか?

金髪じゃ仕方ねーだろ。
お前、目立ち過ぎ。ハハッ」




上條君は、自分の席に戻って行った。


夕凪は不機嫌そうな顔して、話し始めた担任を睨んでいる。



金髪を叱られたから、不機嫌な訳ではない。

私にはそう見えていた。



昨日、私がうるさいこと言ったせいかな。


もう、私の顔を見るのも、嫌かも知れない……