涙ドロップス 〜切なさを波に乗せて〜

 


 ◇◇◇


翌日、体育祭の二日目。

今日が最終日だ。



登校すると、クラスの雰囲気の違いにすぐに気付いた。


数人のクラスメイトが、夕凪を囲んで楽しそうに話している。



一人の女子が言う。


「貝原君のこと、誤解してたよ、ゴメンね。
何で金髪なの?怖く見えちゃうのに」



男子も言う。


「へぇ、サーフィンやってるからあんなに走れたのか。

サーファーか… なんか、カッケー。
俺もやろうかな?」




急にみんなが夕凪に好意的になったのは、

もちろん昨日のせい。

上條君との1000メートル走で、勝ったからだ。



サーフィンが格好いいと褒める男子に、夕凪は、


「波乗り楽しいよ。
やりに来いよ。教えてやるから」


そう答えて、照れたように笑っていた。