涙ドロップス 〜切なさを波に乗せて〜

 


上條君は肩越しにチラリ私を見て、
悲しそうに言う。



「違うよ。負けたのも悔しいけど、違う。

一番悔しいのは…
潮音ちゃんが、あいつの名前を叫んでいたこと…」



「あ…」



「やっぱ、俺じゃ駄目なのかな…

まだ諦めたくないけど、少しそう思った。

ごめん… 今は一人にさせて…」




上條君は、私を置いて歩き出す。



その背中は悲しげで、追うことは出来なかった。




――――…