髪を乾かしてもらうのは、小学校の時以来。 誰かに髪を触られるのは久しぶりだった。 室内にはドライヤーの機械音。 四ノ宮くんの指が、髪の毛に触れるたび、ドキドキした。 ドキドキしてる理由は多分、兄以外の男の人に髪を触られたのは初めてだから。 きっと、そうだ……。 「よし。乾いた」 ブラシで、丁寧に髪の毛をといてくれた。 「僕もお風呂入ってくるから、部屋に行ってて」 「うん」