彼の作った夕飯を食べて、片づけをしようとしたら、
「お風呂に入っておいで。もう準備してあるから」
と、笑顔で言われた。
「でも……」
「片付けは僕がやっておく。着替えも、用意してるからね」
「えっ…着替えって……」
「ほら、入っておいで。柚子の入浴剤を入れたからね」
背中を押され、お風呂場へ。
脱衣所のカゴの中には、確かに服があった。
ピンク色の水玉模様の寝間着だ。
「…可愛い……」
これ、買ったのかな……?
お風呂場には柚子の良い香りが全体に広がっていた。
良い香りに癒されながら、私はお風呂に入った。
ただ、兄に殴られた時の痣を見たら、自然と心が沈んだ。

