その優しさに、私の心が、乱される。 「何か…あった…?辛い事があったなら、話だけでも聞こうか…?」 優しくされたら、弱くなりそう。 私の心が弱くなっていくみたい。 「…何でもないよ。早く行こう」 もちろん、私は強がった。 その優しさに、甘えようとはしなかった。 これは私の問題。 いくら恋人だからって、巻き込むわけにはいかない。 「そう。わかった、行こうか」 彼もあっさり納得して、私の手を握って歩き出した。