良い香り。
落ち着く……。
「この香り、小春ちゃんが好きそうだったから、買っちゃったんだ」
私のために、わざわざ買ったって事?
「ねぇ」
ポーっと、彼に見惚れてると、声をかけられた。
「辛い事があったら、いつでも…ここに来ていいから」
「え……」
「帰りたくないなら、帰らなくてもいいよ。いたいだけ、ここにいればいい」
優しく、
静かに呟かれた言葉。
家に帰りたくない私にとっては、ありがたい。
でも、
「ありがとう…」
気持ちだけ、もらっておく事にした。
あまり…迷惑をかけるわけには、いかないから…。

