「…そっか」
それから私は、余計な事は言わず黙った。
黙々とご飯を食べた。
「片付け、私も手伝うよ」
「いいよ、これくらい」
「ううん。やらせて」
「じゃあこのお皿、拭いてくれるかな」
一緒に片付けをして、再び2階の部屋へ戻った。
こんな風にのんびりした時間を過ごすのは、いつぶりだろう?
いつもいつも、家ではビクビクしてた。
心が休まる時なんて、これっぽっちもなかった。
「小春ちゃん、バニラの香り、好き?」
「うん…、好きだよ」
部屋で彼はアロマキャンドルを焚いてくれた。
甘い香りが部屋全体に広がった。

