シンッと、私達を包む沈黙が妙に居心地悪く感じる。
こんな空気になったのは、きっと私のせい。
「小春ちゃん」
沈黙が、ようやく破られた。
でもその声は、どこか冷たさが漂う。
「夕飯、一緒に食べようよ。僕が作るから」
食事の誘い……。
どうしようか。
今日は止めておこうかな、と思った。
けど、
「家にいるより、ここにいる方が気が楽でしょ?」
彼の口調は、まるで私の家の事情を知ってるみたいだった。
「僕は小春ちゃんを大事にするよ。僕が作った料理、是非食べてほしいな」
ここまで言われると、さすがに断りにくい。
「そ、そうします……」
どうせ私がご飯を作っても、兄は食べないし…。
きっと食べる事くらい自分でなんとかするだろう。

