家の中は静まりかえっていて、誰もいない。 リビングに行くと、窓のガラスが割れており、更に……。 「これって……」 床に血痕のようなものが。 もう乾いてるけど。 ここで何があったのか、小春は無事なのか。 嫌な考えばかりが頭を過る。 家中をくまなく探したが、小春の姿はどこにもなかった。 小春はきっと、四ノ宮に捕らえられてるんだ。 瞬時にそう理解した。 俺は決心した。 四ノ宮の所に行く事を……。