「右目の眼帯も小春ちゃんとお揃い。嬉しいな。あ、でも……」
思い出したように呟きながら、不機嫌な声を漏らした。
「春井の抉った目も、確か右側だったな……」
「っ……」
「あいつともお揃いってのは、気に食わない」
……翔くん。
今、どうしてるかな?
「あーあ…せっかくだから、あいつは両目とも潰しておくべきだったな。あいつ、今どこにいるの?」
平静を保って「さぁ」と素っ気なく答えた。
「今度見つけたら、あいつは速やかに処分しないと」
「……」
翔くん。
どうか、あなただけは笑って暮らしててください。
私は切にそう願った。