ゴクリ。 息を呑んだ。 「ほら、よーく冷えてておいしそうだよ?」 確かに…。 カラン、と。 コップの中の氷が微かに音を立てた。 絶対…飲みたくない…。 死んでも嫌。 なのに……それなのに……。 「…それ…飲ませて……」 飲みたい。 喉の渇きに耐えられそうになかった。 人間は恐ろしい。 極限状態になったら、何でもいいや、となってしまうのだから。