彼の言葉が、再び私を恐怖の底へ叩き落した。 「っ…嫌っ!!いやあぁっ…!?誰かっ…」 そうだ。 大きな声で助けてって叫べば……!! だけど私の口は彼の左手にあっさり塞がれてしまう。 「静かに。あんまり騒いだらダメ。そんな騒ぐと……刺しちゃうよ?」 ピタッと。 仕方なく、動きを止めた。 「でもどうせなら、目を抉ろうかなぁ」 ナイフが、私の右目に近づいてきた。 恐怖のあまり目を閉じた。