カチカチ、と時計の針の音だけがする。 早く帰ってきて、と…。 心の中で兄が早く帰宅する事を願った。 「ニャー」と外から猫の鳴き声がした。 それすらも、今は不気味に感じてしまう。 ―ドンドンッ 「っ……」 1階の方から、窓を叩く音がした。 今のは……気のせい…? だけど、ドンドン、と窓を叩く音は一定のリズムで続き、止まる気配がない。 咄嗟に、耳を塞いだ。 まさか……窓を叩いてるのは……。