けど今は、
兄に縋るしかない。
「お兄ちゃんっ!!お願い…!!翔くんを今すぐ病院に連れて行ってあげて!!」
私は兄に頭を下げた。
今まで散々、私を殴った相手に。
「小春、大丈夫だって。俺は…平気……」
「平気じゃないよっ……」
目から自然と涙が滲んできた。
翔くんは困った顔をして「泣くな」と呟いた。
「わかったよ。その子……翔くんは、俺が病院に連れて行くよ」
「お兄ちゃん……」
「その代わり、帰ったら話を聞かせろよ?今までどこにいたのか、何があったのか」
「……うん…。ありがとう」
もしかしたら兄は、私の事を少しは心配しててくれたのかな?

