四ノ宮くんの行動は、素早かった。 翔くんの左腕を包丁で刺した。 痛みで顔を歪めた翔くんは今度はハンカチで刺された左腕を押さえた。 カシャン、と床に包丁が落下した音がする。 四ノ宮くんは乱暴に翔くんの胸倉を掴んだ。 「やっぱり、お前はさっさと殺すべきだった……」 「っ…しの、みやっ……っ…」 「お前みたいな奴、ただの下衆だ。消えろ。ゴミ野郎」 四ノ宮くんは、無表情で翔くんの首を絞め始めた。