2人の人間が死んだ。
私の前で。
「ふぅ……。やっと、終わった……」
安心したような、誇らしげなような。
四ノ宮くんは2人の死体を放置して、ソファーに崩れるように座った。
「小春ちゃん、おいで」
ふいに、名前を呼ばれた。
戸惑うしかない。
おいで、と言われても……。
血まみれの人のそばになんか、行きたくない。
私が佇んでると彼は「あ、ごめん…」と呟いた。
「シャワー、浴びてくるね。汚い血、流してこなきゃね」
そこにいたのは、
さっきまで残虐な行為をしてた彼ではない。
いつもの優しい彼だった。
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