残忍だ。 いかにも彼らしい。 私はその場にいながら、どうする事もできなかった。 あんな状態の彼を止めるなんて恐ろしい事、私にはできない。 「っ…っ……ぅ…」 あちこち刺され、父親は呼吸をするのも苦しそうだ。 虫の息、といった状態。 「じゃあね……。この……下衆がっ……!!」 勢いよく振り下ろされた包丁は、父親の丁度頭のてっぺんに刺さった。