「じゃあ…私、帰るね……」
番号を交換し終えて、私はベンチから立ち上がった。
「もう帰るの?」
「うん……」
春井くんは、どことなく寂しそうだった。
「つーかさ、河瀬」
同じく、春井くんも立ち上がって、私の前に立った。
あまりにも真剣な表情に、ついドキッとした。
「困った時は、頼れよ?多分さ、あんな束縛男と一緒にいたらいろいろ悩みもあるだろうし」
「別に私は……」
「とにかく。我慢せず、全部吐き出していいから。俺でよければいつでも相談乗るから」
ニコッと笑って、春井くんはピースした。
私もつられて笑顔になった。

