えっ……。
それって……どういう事?
「僕はまだ未成年、当然、嫌でもどっちかに世話にならなきゃいけない」
細かい破片だけになった床を彼は、今度は布巾で拭いた。
「子供の親権で、また大揉め。だから離婚できない。僕のせいで……」
私は彼の横に体をくっつけるようにして、しゃがんだ。
顔を覗き込むと、彼はニコッと笑った。
つられて私も小さく微笑んだ。
「僕ね、母親の浮気相手との間にできた子なんだ。その浮気相手は母親に子供ができた事を知ると、姿を消したらしい。だから当然、父親は僕を嫌ってる。憎んでる」
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