「あーあ、あの睡眠薬…効き目悪過ぎ」 「睡眠薬……?」 「……小春ちゃんが寝てる間に、捌いてしまいたかったから」 彼の手には包丁。 柄にも、血がベッタリ。 固まって動けないでいる私に、彼は近づいてきた。 「台所へおいで。小春ちゃん」 「っ……」 「ほら」 ギュッと、手を握られた。 血だらけのゴム手袋をしたままの手で。 「嫌っ……!!」 咄嗟に、ふり払った。 しまった…と思ったが、彼は変わらず穏やかに笑ってた。