それから数分後だった。 急に睡魔が襲ってきたのは。 「眠くなってきた……」 「疲れが出たのかな。寝てていいよ。ご飯の時間になったら起こすから」 「でも……」 ふぁ~、と我慢できずにあくびが出た。 本当に眠い……。 瞼が重くて、今すぐ眠りに落ちそう。 朦朧としてる中、椅子に座ってた体が宙に浮いた。 「部屋まで運んであげる」 彼にお姫様抱っこされたようだ。 恥ずかしいけど、抵抗する気力はない。