放課後。
家に帰ってすぐに彼は。




「はい、小春ちゃん。一緒に一息つこうか」




温かいココアと、チョコレートのケーキを用意してくれた。






「ありがとう。このケーキ、四ノ宮くんが…?」


「うん。小春ちゃんのために作ったんだ」




彼のする事は、いつだって“私のため”。





こんなに優しくされていいのか、という気持ちも私の中にはある。






ケーキを食べて、紅茶を飲んで、彼と他愛もない話をした。