「実は…正直、河瀬さんとも話してみたかったから」


「えっ……!!」



ビックリし過ぎて、椅子から落ちそうになった。





話したい?
私と?
絶対あり得ない。ないない。






「そんな驚かなくても。河瀬さんって他の女子と違うじゃん」


「え…、違う?」


「群れたがらない、一匹狼っていうか。1人なのに、堂々としてるっていうか」




堂々としてるつもりはないけど。
傍から見たら、そう見えるんだ。





私はただ、影でコソコソ生きてる人間。



存在感を消すようにして、生きてる。