「冬真、最近誘っても全然相手にしてくれなくて。河瀬さんが一緒なら来るかなって」
彼が、友達にかなり慕われてるのはわかった。
だからって……、
孤立状態も同然の私を誘うなんて。
「せっかくだけど…私は、ちょっと……」
私が行ったら、その場の空気をきっと壊す。
行かない方がいい。
「四ノ宮くんに行くように言うから……」
「何でそんな事言うの?」
「え…?」
「せっかくだし、来ればいいじゃん。たまにはみんなで騒ごうよ」
唖然とした。
まさか…そんな事を言われるとは…。
てっきり、私は四ノ宮くんを誘い出すためのおとりのようなものなのかと。