私達、中学は…同じじゃなかった…。 ますますわからない。 「……少し、昔の話をしようかな」 静かな空間に、彼の落ち着いた声が響く。 「僕が…小春ちゃんを好きになるキッカケの話、するね」 「…うん」 私はもう、その2年前の出来事は忘れてしまっている。 ドキドキしながら、私は四ノ宮くんの話に耳を傾けた。