ー唯sideー 「……ちゃん……」 真っ暗で無音の世界から声がした。 温かくて優しい、あたしの大好きな声。 あれ…… あたし、どうしちゃったんかな? 「唯ちゃん……」 もう一回声が聞こえた。 今度はもっと近く、強く。 あ。この声、聞いたことがある。 聞くと胸がぼーっと心地よくなるんだな。 えっとね…… あたしの大好きな…… 「蒼……」 あたしは目を開いていた。