『思い出せ、俺とお前の約束』


え?


『思い出せ、俺達と過ごした日々』


啓ちゃん?啓ちゃんなの!?


『思い出せ、お前の闇を』


啓ちゃん、何を言ってるの!?


『思い出せ、お前の光を』


どういうこと、なにを思い出すの?


『また、来る、それまで、
歌を歌い続けろ』


啓ちゃん・・・


『花、もう、辞めるな
俺達を頼れ、1人で抱え込んでも
何も変わらない』


抱え込んだことなんてないよ!
啓ちゃん、行かないで、待って!!!


『また、来るって言っただろ
お前に記憶のプレゼントだ
俺とお前の約束のカケラ・・・
思い出せ、花』

ズキッ!!

「痛っ!!!」

「えっ、花ちゃんどうしたの!?」

「花っ!」

「お姉様!!」

「どうした!」


痛い、頭が割れるくらい痛い
思わず、廊下の床に倒れる


「頭が、痛い!頭が・・・!」

「せ、先生!花が!!花が!」

「え!どうした!舞桜!」