花 Side.

ガチャ

屋上ってやっぱりいいなぁ!
清々しいぜい!!


「・・・歌え・・・」


早速ですか!?


「啓!?いきなりすぎ!!
・・・はぁ、花好きなタイミングで 良いから、歌ってくれないかしら?」


美鈴ちゃん!!優しい!


「大丈夫!じゃぁ、歌うね。」

スゥ

大きく、息を吸い込む

・・・

「なあ、花、俺、音痴でも、花の歌
好きだぞ」

「嫌!私、上手くなるもん!!」

「おーやってみろ期待 はしないからよ」

「もー!啓ちゃんの意地悪!!」

「ははっ、ほら、歌ってみろよ」

「よし!じゃぁ、ちゃぁーんと
聴いててよね!!」

・・・

そうか、約束した子は啓ちゃんだったん だ・・・
ん?啓ちゃんって
あ、そっか、私の初恋だった子か
こんなに胸がドキドキしてるんだもの
啓ちゃん、名前思い出しただけなのに、こんなに胸がドキドキするもんなんだな
啓ちゃん、私ちょっとずつ啓ちゃんの
こと思い出してるよ。
啓ちゃんが私の最初のお客さんだったな
また、聞いて欲しかったな・・・