☆郁美side☆



次の日。

私はいつも通り、お姉ちゃんに挨拶して、家を出る。




・・・って、え?




「おはよ、郁美」

「さ・・・榊くん!?」



なんでいるの!?

家、違う方向でしょう?

遠いのに・・・。

一体何時起きよ!



「な、なんでいるの?」

「ん?
一緒に学校行こうと思ってね」

「どうして・・・」

「郁美、1人で行くんだなーって思うと、じっとしていられなくてね」

「それだけのために・・・?」

「そ!
母さんもオッケーしてくれたしね」


お母さん・・・。



「行こっか」

「う・・・うん」



久しぶり・・・お姉ちゃん以外の人と登校なんて。

少し・・・緊張しますね。

少しどころじゃないけど。