楽しそうに彼は笑う。

こっちは怒っているのに、呑気な人。



「静かにしてもらえますか?」

「え~?どぉして?」

「読書中だからです」

「ふ~ん・・・。
何読んでいるの?」



あ~、しつこい!



キーンコーンカーンコーン



私はチャイムの音がした途端、教室を出た。


どこか静かな場所行こう。





考えた私が辿り着いたのは、図書室。

誰もいないから、読書には最適。

教室からも近いしね。



私は1番奥の席に座る。

栞をはさんでいたページを開く。



「た~ま~い~さ~ん!」




え?




「逃げるなんてひどいなぁ」



さ・・・榊輝流!?