☆郁美side☆






私は最近、寝不足である。

理由は・・・。






「郁美なんてあたしがいなくちゃ何も出来ないじゃない?」

「ちがっ・・・」

「違うって言いきれるの?
あたしをいつも求めていたのに?」

「・・・ッ」

「いつもお姉ちゃんお姉ちゃん泣いてたじゃない?」

「・・・」

「弱虫な郁美ちゃんには彼氏なんて、榊くんなんて必要ない。
榊くんに釣り合うのはあたしだけ」

「いやっ・・・」

「ふふ・・・ふふふ・・・アハハハハハハハハ!」

「い・・・いやあああああっ!!」






いつも狂ったお姉ちゃんの笑い声と、私の叫び声で、目が覚める。

再び眠っても、悪夢はよみがえる。





お姉ちゃん・・・どうして?

どうして・・・?

私じゃなくて、お姉ちゃんが死んだから?

生きている私が、




許せませんか?