「じゃあ、またね。あとでメール送ってもいい?」


「そんなことしてる暇があるなら、寝ろよ」


「はぁい……」


やっぱりだめか。


少しがっかりしながら答えると、海星君はあたしの頭をポンッと叩いた。


「そんな顔すんなよ。あとで連絡する」


「うん!!」


呆れながらもあたしのお願いを聞いてくれた海星君。


……好き。あたし、海星君が好き。大好き!!


心の中でそう呟きながら笑顔で頷いた時、突然玄関の扉が開いた。