おとなしくアタシに溺れなさい!

☆☆☆

店を出た後、アタシは近くの公園で置き去りにされているボールを見つけ、イライラを吹き飛ばすようにそれを思いっきり蹴り飛ばした。


今日は一体なんだっていうのよ!?


功ちゃんのバカには殴られるし。


超絶イケメンに出会えたかと思えば、アタシに興味がないだとぉ!?


「興味ないとか、何様のつもり!?」


誰もいない公園で叫んだハズなのに、後方から「あんたが何様よ」と、あきれた返事が飛んできた。


「若葉…いつからいたの」


「すぐに追いかけてきたから、ずっといたけど」


「バカ若葉…」


「バカは綾萌だと思うけど」